名古屋の物価は高い?安い?全国平均より1.2%安く52都市で32位【2026年・公的統計】

※数値の出典は、総務省「小売物価統計調査(構造編)」の2025年消費者物価地域差指数(2026年に公表)と、同調査(動向編)の2026年8月の民営家賃です。情報は2026年10月21日時点のものです。
名古屋への転勤や引っ越しを考えるなら、「名古屋は物価が高いのか、安いのか」は気になる点でしょう。大都市だけに東京や大阪と同じくらい高そうな印象もありますが、実際の数字ではどうなっているのでしょうか。
この記事では、全国の物価水準を100として地域ごとの物価を比較する総務省の消費者物価地域差指数をもとに、名古屋市の物価を全国平均・ほかの大都市・費目別の観点から見ていきます。
結論:名古屋市の物価は全国平均より1.2%安い98.8で、52都市中32位です。東京23区(105.3)を約6%下回り、大阪市(100.6)と比べても安い水準にあります。家賃を除いた指数も98.7で、大都市の中では物価の安い街といえます。
名古屋の物価指数:全国平均100に対して98.8
消費者物価地域差指数は、同じ品物・サービスの購入価格を地域ごとに比較し、全国平均を100として示す指標です。100を上回れば全国平均より高く、下回れば安いことを意味します。名古屋市の2025年の値をまとめると、次のようになります。
| 指数の種類 | 名古屋市 | 52都市中の順位 | 全国平均との差 |
|---|---|---|---|
| 総合 | 98.8 | 32位 | 1.2%安い |
| 家賃を除く総合 | 98.7 | 39位 | 1.3%安い |
| 食料 | 98.0 | 45位 | 2.0%安い |
※52都市の内訳は、都道府県庁所在市(東京都は東京都区部)と政令指定都市5市(川崎市・相模原市・浜松市・堺市・北九州市)です。順位は値の高い順に並べています。
なかでも食料は52都市中45位で、全国の都市と比べても安い部類に入ります。ほかの大都市に比べ、日々の買い物にかかる負担が軽い街といえるでしょう。
名古屋の物価をほかの大都市と比較
主な大都市についても、同じ指数で比較します。
| 都市 | 総合(順位) | 家賃を除く総合(順位) | 食料(順位) |
|---|---|---|---|
| 東京都区部 | 105.3(1位) | 102.7(2位) | 103.6(3位) |
| 横浜市 | 103.8(2位) | 103.1(1位) | 103.2(6位) |
| 札幌市 | 102.1(5位) | 102.7(2位) | 103.3(5位) |
| 京都市 | 101.1(7位) | 100.8(8位) | 101.1(22位) |
| 大阪市 | 100.6(9位) | 100.0(22位) | 100.4(25位) |
| 神戸市 | 99.3(24位) | 99.2(33位) | 99.5(32位) |
| 福岡市 | 99.3(24位) | 99.5(27位) | 99.6(31位) |
| 名古屋市 | 98.8(32位) | 98.7(39位) | 98.0(45位) |

比較した8都市では、名古屋市が総合・家賃を除く総合・食料のすべてで最も安い結果となりました(政令指定都市全体で見ると、北九州市98.7・浜松市98.0など、総合が名古屋市を下回る市もあります)。東京23区との差を計算すると、総合は約6%、食料は約5%安くなります。
費目別の物価:愛知県は交通・光熱・食料が安く、保健医療は高め
市ごとの10大費目別の指数は公表されていません。そこで、ここでは愛知県の値を使い、費目ごとの高い・安いを確認します(順位は47都道府県中)。
| 費目 | 愛知県 | 順位 | 東京都 | 大阪府 |
|---|---|---|---|---|
| 食料 | 97.4 | 42位 | 102.9 | 99.1 |
| 住居 | 94.6 | 17位 | 129.8 | 98.0 |
| 光熱・水道 | 96.4 | 41位 | 93.7 | 90.6 |
| 家具・家事用品 | 99.5 | 27位 | 101.2 | 100.0 |
| 被服及び履物 | 98.9 | 24位 | 103.8 | 97.3 |
| 保健医療 | 101.2 | 4位 | 101.7 | 98.4 |
| 交通・通信 | 98.1 | 43位 | 103.5 | 100.3 |
| 教育 | 96.8 | 18位 | 102.3 | 124.7 |
| 教養娯楽 | 99.9 | 8位 | 105.6 | 102.8 |
| 諸雑費 | 100.1 | 15位 | 100.3 | 99.4 |
愛知県で全国的に安いのは、食料・光熱・水道・交通・通信です。一方、保健医療は101.2で47都道府県中4位となり、全国平均より高めの水準でした。全体を見ると、東京都のように大きく高い費目は見られず、ほとんどの費目が全国平均前後に収まっています。
名古屋の家賃は東京のほぼ半分
家賃は物価指数の「総合」にも含まれていますが、引っ越しによって大きな差が出る費用です。総務省の小売物価統計調査をもとに、2026年8月の民営家賃(3.3㎡あたり・月)を比較しました。
| 項目 | 東京都区部 | 名古屋市 |
|---|---|---|
| 民営家賃(3.3㎡あたり・月) | 10,048円 | 5,216円 |
| 40㎡に換算した家賃(月) | 約121,800円 | 約63,200円 |
東京23区を基準にすると、名古屋市の家賃は約52%にとどまります。物価そのものの差が数%でも、家賃を含めた毎月の生活費では差が大きくなります。東京から名古屋に引っ越した場合の月々の差額は、「東京から名古屋に引っ越すと生活費はいくら変わる?」で間取り別に試算しています。
まとめ:名古屋の物価は大都市の中で安い
名古屋市の物価指数は98.8と全国平均より1.2%安く、52都市中32位でした。東京・横浜・大阪・京都・札幌・神戸・福岡と比べても最も安く、なかでも食料の安さが際立ちます。家賃も東京のほぼ半分であることから、東京からの引っ越しでは生活費を大きく抑えられる可能性があります。
広さや生活費の額を変えて試算するなら、「東京23区と名古屋市の生活費を比較」で自分の条件に合わせた計算ができます。