札幌の物価は高い?安い?52都市中5位の102.1、家賃を除くと東京23区と同じ水準【2026年・公的統計】

札幌の物価は高い?安い?という見出しと、全国平均を100とした札幌市の物価指数102.1、52都市中5位という数字を示したタイトル画像

※数値の出典は、総務省「小売物価統計調査(構造編)」の2025年消費者物価地域差指数(2026年に公表)と、同調査(動向編)の2025年8月・2026年8月の民営家賃です。情報は2026年10月23日時点のものです。

札幌への転勤や移住、引っ越しを考えるとき、気になるのが「札幌の物価は高いのか、安いのか」という点です。家賃は安そうでも、冬には暖房費がかかるのでは、と心配する人もいるでしょう。

この記事では、全国の物価水準を100として地域間の物価を比較する総務省の消費者物価地域差指数をもとに、札幌市の物価を見ていきます。確認するのは、全国平均・ほかの都市・費目別・家賃の順です。

結論:札幌市の物価は全国平均より2.1%高い102.1で、52都市中5位です。上位4都市はいずれも首都圏にあり、札幌市はそれに続きます。家賃を除いた総合は102.7と、東京都区部と同じ値(2位)でした。北海道の費目別では光熱・水道が全国1位となり、物価を押し上げています。一方、家賃は東京23区の約42%にとどまっています。

札幌の物価指数:全国平均100に対して102.1

消費者物価地域差指数とは、同じ品物・サービスを買う際の値段を地域ごとに比較し、全国平均を100として示したものです。100を上回れば全国平均より高く、下回れば安いことを意味します。札幌市の2025年の値をまとめると、次のようになります。

指数の種類 札幌市 52都市中の順位 全国平均との差
総合 102.1 5位 2.1%高い
家賃を除く総合 102.7 2位(東京都区部と同じ) 2.7%高い
食料 103.3 5位 3.3%高い

※52都市とは、都道府県庁所在市(東京都は東京都区部)と政令指定都市5市(川崎市・相模原市・浜松市・堺市・北九州市)を指します。順位は値が高い順です。

3つの指数はいずれも52都市の上位5位以内で、札幌市は全国でも物価の高い都市といえます。東京23区との差も小さく、総合では約3.0%安いにとどまり、食料(103.6と103.3)では約0.3%しか違いません。

家賃を除くと札幌の物価は東京23区と同じ

家賃を除いた総合の指数について、52都市のうち上位6都市を比べます。

都市 家賃を除く総合(順位) 総合(順位) 食料(順位)
横浜市 103.1(1位) 103.8(2位) 103.2(6位)
東京都区部 102.7(2位) 105.3(1位) 103.6(3位)
札幌市 102.7(2位) 102.1(5位) 103.3(5位)
川崎市 102.3(4位) 103.7(3位) 102.1(12位)
相模原市 102.1(5位) 102.3(4位) 102.8(8位)
那覇市 101.8(6位) 101.1(7位) 107.0(1位)
横浜市103.1、東京都区部102.7、札幌市102.7、川崎市102.3、相模原市102.1、那覇市101.8の消費者物価地域差指数(家賃を除く総合)を並べた横棒グラフ。札幌市は東京都区部と同じ値
家賃を除く総合の物価指数が高い6都市(2025年)。札幌市は102.7で、東京都区部と並んで2位

家賃を除いて物価を比べると、札幌市は東京都区部と並んで2位です。首都圏以外の都市では、最も高い値となりました。

首都圏の4都市では、家賃を除く総合よりも総合の値が高くなっています(東京都区部は105.3と102.7)。これは、家賃の高さが総合を押し上げているためです。一方の札幌市は、家賃を除く総合(102.7)に対して総合(102.1)が低く、家賃が総合を押し下げています。家賃以外の物価は東京並みですが、家賃の安さによって総合は5位にとどまっている、と捉えられます。

費目別の物価:北海道は光熱・水道が全国1位

市ごとの10大費目別の指数は公表されていません。そのため、ここでは北海道の値を確認します(順位は47都道府県中)。表には、総務省が公表する「寄与度」も掲載しました。寄与度とは、北海道の総合(102.4)が全国平均を上回る分を、費目ごとに分けた値です。プラスの費目は総合を押し上げ、マイナスの費目は押し下げています。

費目 北海道 順位 総合への寄与度
食料 102.5 6位 +0.79
住居 92.6 24位 −0.58
光熱・水道 117.8 1位 +1.61
家具・家事用品 101.6 12位 +0.07
被服及び履物 107.3 1位 +0.26
保健医療 100.9 5位 +0.05
交通・通信 101.1 4位 +0.19
教育 96.1 21位 −0.09
教養娯楽 98.8 11位 −0.13
諸雑費 103.5 2位 +0.24
北海道の10大費目別の消費者物価地域差指数を全国平均100からの差で示した横棒グラフ。食料102.5、住居92.6、光熱・水道117.8、家具・家事用品101.6、被服及び履物107.3、保健医療100.9、交通・通信101.1、教育96.1、教養娯楽98.8、諸雑費103.5
北海道の10大費目別の物価指数(2025年)。光熱・水道117.8と被服及び履物107.3は47都道府県中1位。住居は92.6と全国平均を下回る

なかでも目立つのが、47都道府県で最も高い光熱・水道の117.8です。全国平均を約18%上回り、東京都(93.7)との比較では約26%高い計算になります。寄与度は+1.61で、北海道の総合が全国平均を上回る分(2.4)のうち、約3分の2を光熱・水道が占めます。この費目に含まれるのは、電気代・ガス代・灯油などの燃料・上下水道料です。

このほか、被服及び履物(107.3、石川県と並んで1位)、諸雑費(103.5、2位)、食料(102.5、6位)も全国で上位に入っています。対して住居は92.6と全国平均より低く、総合を押し下げる要因となっています。

札幌の家賃は東京の約42%

物価指数の「総合」には家賃も含まれています。その家賃は、引っ越しによる差が大きい費用です。総務省の小売物価統計調査をもとに、民営家賃(3.3㎡あたり・月)を比較すると、次のようになります。

項目 東京都区部 札幌市
民営家賃(2026年8月、3.3㎡あたり・月) 10,048円 4,233円
1年前(2025年8月) 9,757円 4,265円
前年同月比 +3.0% −0.8%
40㎡に換算した家賃(2026年8月、月) 約121,800円 約51,300円

札幌市の家賃は、東京23区の約42%です。40㎡に換算した場合、月の差額は約7万円になります。この1年の動きを見ると、東京23区が3.0%上昇したのに対し、札幌市は0.8%下落しました。家賃以外の物価が東京とほぼ同じでも、家賃の違いはそのまま生活費の差につながります。東京から札幌へ引っ越す場合の月々の差額は、「東京から札幌に引っ越すと生活費はいくら変わる?」で間取り別に試算しています(40㎡・家賃以外の生活費15万円の例で月約7万円の減少)。

まとめ:札幌の物価は全国上位、ただし家賃が大きく下がる

札幌市の物価指数は102.1で、52都市中5位です。家賃を除いた値は102.7と東京都区部に並び、北海道の費目別では光熱・水道が全国1位でした。家賃以外の物価は全国でも高い部類に入りますが、家賃は東京23区の約42%にとどまります。東京から引っ越す際には、光熱・水道が東京より高くなる点に注意が必要です。それでも、家賃の差によって生活費は下がる可能性が高いといえます。

広さや生活費の額を変えて試算したい場合は、「東京23区と札幌市の生活費を比較」で自分の条件に合わせて計算できます。都道府県ごとの指数を一覧で確認するには、「都道府県の物価指数ランキング」をご覧ください。

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